君に伝えたかったこと

それから数日後。さおりか電話がかかってきた。どうやら撮影のスケジュールや段取りについて話をするためのようだ。


(今からでも今回の件は断われないだろうか)

これが正直な気持ちだった。

流れとは言え、一度は了解してしまった上に、一番の友人であるさおりの頼みなんだから手伝ってあげたい気持もある。

そう考えると「やっぱりやめる」というひと言を飲み込んでしまうのだった。