ゆっくりとメール開き読み始める。

『久しぶりだね、美貴恵。

急に美貴恵が出るからビックリしたよ。
オレは相変わらず不規則な生活を送ってます。

美貴恵がメールちょうだいって言った理由はわからないけど、正直に言うと、あれからもずっと気持ちはかわらないまま過ごしていました。
もしまた連絡してしていいのなら、オレからするよ。
元気そうでよかった 本当に美貴恵の声が聞けて嬉しかったよ』

久しぶりに来たメールを何度も何度も読み返した。
離れていた時間が辛くて寂しくて悲しかったから、なおさらすべてが暖かかった。


芳樹から電話でもメールでも必ず最初に「美貴恵」と名前を呼んでくれる。

(美貴恵の名前を最初に呼ぶのは、俺からの連絡だってすぐにわかって欲しいから)

そう話してくれた芳樹の言葉が浮かんでくる。