涼しい初夏の、とある日の夜7時。

私は某個別指導塾にいた。

今日から私はこの塾に入る。


高校受験のためではあるが、

中3の夏から入塾なんて

遅すぎやしないか…。


周りの子達は早々に塾に通い、

受験勉強を始めていた。

勉強嫌いな私は、

何度も塾に行くのを拒否し続けていた。

勉強嫌いなのもあったけれど、

塾を拒否していた理由はもうひとつあった。



中1で通っていた塾が合わず、

ストレスになっていたのだ。