ガタッ 席を立った私は、カバンを手に取り片付けの準備をしている。 片付けが終わり顔を上げて、大きく息を吸い込み_ 「お疲れ様です!お先、失礼します!」 ニコッと笑い歩き始める。 「彩葉ちゃん!また明日ね!」 そう言ってくれた先輩に答えて会社を出た。 彩葉ちゃんと呼ばれた私。 _夏野 彩葉 は、今日もお気に入りのあそこに行く。 一人暮らしの家の最寄りからすぐ近くにあるBAR。 『Bar black』