サプライズは素直に受け取って。

何度も足を運んだから回数なんて数えきれないくらいに。
すぐ隣に体育館と図書館があるので、そこへの来館を含めたら全く数える事なんて不可能な位に。
学生時代には本当にお世話になった場所。
成人式を行った晴れの日の舞台の場。
過去の思い出に耽っていると工藤さんが沈黙を破る。

「四季ちゃん?
 実は僕もこの町の出身なんだ。
 ただ、中学校からは町の学校ではない所に通っていたから真野さんとは同級生ではないし、この場所でも四季ちゃんと会うことはなかったんだ。
 今は実家からは離れて職場の近くに借りてるから、一人暮らしをしているってわけ。
 今日は四季ちゃんに色々と告白をしたいからまずは、第一段階の地元が同じって事を此処で告白したかったんだ。
 もう、一回りしたら次こそは食事に連れていくよ。」

なっ!?
えっえぇぇぇえーーーー!?
ちょっと、待って。
一旦、休憩しよう。
なにか…重大な発言が……何個…あった!?
まだ、調子が完全に戻ってないのか早速、フリーズしそうになる私の頭の回路たち。