サプライズは素直に受け取って。

いつまでも引きずっていたら、楽しめないと思い気持ちの切り返しをする。
「綺麗~」と小さな声で言うと「そうだね。」と返事がきた。
また、一つ大人になった気分で調子が戻ってきた気がする。

「四季ちゃんは此処には子どもの頃に来たことある?」

それにしても、何処に行くのかと思っていたが町の公民館だったとは。

(こんな、マイナーな所良く知ってたな。。。)

駐車場から離れて公民館に近付きイルミネーションの方へと足を運ぶ。
確か、建て直したのは…15、6年前かな?
建て直して全くの別物になってしまった。
今はイルミネーションをしたりと明るい雰囲気に変貌した公民館に"良かったね"と言いたくなってしまう。
以前なら、通りすぎて殆どの人が見向きもしなかったあの古びた鈍色の建物が今ではイルミネーションを見に数人、いや数十人いるのだから。

「はい。あります。
 こんなに綺麗になっちゃって。。。
 子どもの頃は家族で良く来てました。」