サプライズは素直に受け取って。

時が止まったかのように、二人に釘付けになってしまい一瞬、工藤さんと目が合ってしまった。 

!?
ヤバいと瞬時に察知し本日もまた、ダッシュでこの場を去るーーーーーーーー。 
(もう、やだ。)
足だと負けるので今日はある意味特別な日なので奮発をして、タクシーに乗り込む!!

「運転手さん!急いで出発して下さい!!
 行き先は後でーーーー」

バタンとドアが閉まり、発車と同時に工藤さんに呼ばれ窓ガラスを叩かれたが無視を決め込んだ。「四季ちゃん!!待って!!」

「運転手さん!気にしないで行って下さい。」

彼の方を一切見ることをせず、行き場のない私は自宅のあるマンションへ向かってもらった。

タクシーから降りたら、着替えをして近所のコンビニにケーキでも買いに行こうかな。とかチキンもあったら買ってプチパーティーでも開こうかな。と先ほどの光景を忘れるように、暗示をかけるように楽しく過ごす方法を探す。