サプライズは素直に受け取って。

駅から徒歩1分のこの大型商業施設は、大型ともあるように中に入ると迷路になりそうなほどの広さ店舗数に、話ながらやウィドウショッピングをしているとあっという間に時間が経ってしまうので、まずはランチをするお店へ向かうことにした。

ゆかりが選んでくれたお店は中華料理でどうやら予約まで入れてくれていた。

「それで？　
　最近どうなのよ。
　なにか良い出会いあった？」

姉からの意味不明な出会い？なのか良く分からないのはあったけど……工藤さんは…出会いと言えるものなのか分からなく返答に困る。

「う～ん……ないに近しいというか。」
「じゃあ、全くないって訳じゃないんだ？
　私もだけど、祐司が心配しててさ。
　あんたたち中学の同級生でしょ？
　知った時はどんな偶然よってびっくりしたけど、世の中そんなものよね～」
　
祐司さんとは、ゆかりの彼氏である。
野口　祐司(のぐち　ゆうじ)さんが本名で私は野口君と呼んでいる。
私とは中学の同級生だが特別仲が良かった訳でもないが。。。
ゆかりとは高校は別だったが、大学で知り合い付き合うようになった。