ピンポーン~と呼び出している音が虚しく響き、彼女は居留守を使っている様子だ。
慎重でガードの固い彼女はなかなか、こちらの都合には合わせてくれない。
しかし、ここで諦めないのが今日の僕だ!
迷惑覚悟でインターフォンを押し続ける。
彼女が折れてくれるまで・・・。
ピンポーン~ピンポーン~
『はい。』とだけ声がしたーーーー!?
(やっと、出てくれた!!)
『四季ちゃん?
工藤 玲央です。
ごめんなさい。
誤解を解きたい。
出て来てくれるかな?』
『・・・。』
プツっと通話終了の音が虚しく響いた。
まじかと、ガックリ肩を落とし壁に片手を付きため息を一息吐く。
気持ちを切り返し逃げ惑う彼女の姿を想像すると自然と笑い声が出る。
慎重でガードの固い彼女はどこまでも変わらず、信用してもらうのに苦労がいる。
簡単に心を開いてくれない彼女だからこそ、魅力的なのだが。
彼女本人はその魅力に気が付いてないが。。。

