一気にまくし立てられ、唖然とするが四季ちゃんが気になりスムーズに終わらせたい。
今の今まで、こういった事を避けてきたのが付けが回ってきたのか……。
慣れてないせいで同僚の女性の思うがままにいかないよう、四季ちゃんの思いを分かってほしい。
「ごめん。
彼女しか、あり得ないんだ。
彼女の事を10年以上片想いして、やっとここまでこれた。
彼女が好きすぎて今まで一度も恋人を作らなかった。
他の女性では…無理なんだ。
他の女性を好きになろうとも思っていないんだ。」
ああ。どうか、伝わってくれと相手に伝わるように頭を下げた。
この場所から早くコインパーキングまで走って彼女を迎えに行きたい。
「…ふふふ…なぁんだ…そっかあ。
だから、今まで飲み会も合コンも全く参加しなかったんだ。
何でかなって…彼女なしって噂があるのになって。
ふふふ。そっかあ。
なんだか笑えてきた。
そこまで言われたら引き留める言葉がないもん。
すっきりしたよ、ありがとう。
もう、いいよ。
彼女のところに行って。
ごちゃごちゃにしてごめん。」
もう一度、頭を下げ、急いで駐車場へ走って向かう。
無我夢中ってやつだ。

