サプライズは素直に受け取って。

仕切り直して、姉に負けず自分をアピールする番だ。

「四季ちゃん?
 今日はちゃんと自己紹介させて。
 あと出来ればしっかり聞いて覚えてよ。
 僕の名前は工藤 玲央(くどう れお)です。
 聞いてた?
 もう覚えてくれたよね?」

申し訳なさそうな表情になる四季ちゃん。

「…はい。
 先週はごめんなさい。
 今回はどうにか記憶に残りそうです。
 お手を煩わせて、すみません。
 私は…真野 四季です。
 姉がいつもお世話になってます…。」

どうやら、隣り合わせに座っているのが気になるのか、そわそわしている四季ちゃんにお構い無しに先週と今日の行動に対してどんなお仕置きをしようかと考えていたら、姉が「お待たせしましたあ~」と邪魔をした。