サプライズは素直に受け取って。

注文の前に、僕と姉の関係を異性との事もあり、彼女が勘違いしてそうなので誤解を解く事にした。

「四季ちゃん?
 勘違いして欲しくないんだけど、あの店員は僕の姉だから。
 ここは姉と姉の夫で僕にとっては義理の兄が経営している。
 元々、僕の祖父と祖母が経営してたんだよ。
 祖父母は引退したから姉夫婦がこの店を受け継いだんだよ。
 だから、あの二人は夫婦なんだ。」

「え?お姉さん!?ご夫婦!?
 はあ。
 なっなんだ、そういう事ですか……。
 ちょっと妄想過ぎた、って、あっいえ…。
 そっそれにしても素敵な喫茶店ですね。」

やはり、勘違いしていた。
と言うことは恐らく、真野さんの事も勘違いしてるとほぼ確信したので注文後に…そうだな。
注文の品が届いてからゆっくりほどいていこうか。

その前にもう一つだけ。
「だから、マスターが格好いいなって思っても無駄だからな。」

「はい?」

やっぱりな。
湊介さんを見たときの四季ちゃんの微笑みに嫉妬したから。
(まったく、これだから。。。)