サプライズは素直に受け取って。

プチではなく、正式にパニック状態の私。
地元、レストラン、クリニック…と後なんの告白があるのかと若干の震えがでてきている。

「四季ちゃん、大丈夫?
 ごめんね。実は母親のクリニックで四季ちゃんが働いているのはだいぶ前から知ってたんだ。
 ある日、実家に帰ると母親が新しい看護師さんが入ったって聞いた。
 看護師さん不足の世の中で、あの小さなクリニックに求人を見て応募してくれる人なんて、なかなかいなくて困ってたんだ。
 長年、勤めてる看護師さんもだいぶお年になっていたから勤務時間に限界が出ていたし。
 だからそれ以来、実家に帰る度に母親に四季ちゃんの話を聞いていつしか、君に会いたくなった。
 "母親を救ってくれた、女神に会いたい"って。
 誰にも見つからない様に見に行く手段がみつからなくて悩んでいたら、母親に四季ちゃんの写真を見せてもらった事があったんだ。
 あれは、確かに事務の方が出産してクリニックに赤ちゃんを連れてきた日に撮った写真。」

・・・・!?
「っ!?
 写真ですか?」

写真もだけど!
ちょっと、待って!!
結構、特大な告白なんだけど!!
玲央さんはサラーっと話したけども!!
私のめちゃくちゃ恥ずかしい話まで知られていたなんて。
所謂…穴があったら入りたいってやつを今、地でいってるらしい。