サプライズは素直に受け取って。

告白とやらが、後いくつあるのか徐々に不安になってきたが流石に"私はそろそろお暇します"なんて言えないし。
今日こそは別の世界へ行かないように意識を戻す。

「四季ちゃんが大丈夫なら続けるよ?
 確か…四季ちゃんって職業は看護師だったよね?」

「?…はい。」

「どこの病院?」

「へえ?…この町のクリニックですけど…。」

「どの診療科だっけ?」

「…?…内科です。」

「内科だと、この町だと…6軒か、7軒あると思うけど、四季ちゃんのクリニックの先生って男性?それとも女性?」

「女性です。
 この町だと女医の内科は私の勤め先のクリニックだけかも知れません。」

「ああ。確か、緑色の屋根の。」

「はい。そうです。
 もしかして玲央さん、来院した事ありました?」

軽快なリズムで先ほどまでの緊張感が和らぎ言葉のキャッチボールがうまくできた。
(なんだ、ちゃんと話せるじゃん!)

軽快な言葉のキャッチボールとは逆に突然、シーンと静まり反る。
"やっぱり、そうか"と一人、納得する彼の考えている事が飲む込めず次なる言葉をドキドキとなる心臓の音と共に待つことしかできない。