うっ…、
そんなキラキラアイドルスマイルを向けられながら
可愛いなんて言われたら心臓が…
「優里愛はどっちの俺がいい?
アイドル、俳優の五十嵐陸か
強引に迫っちゃう素の俺か…。」
なんて言いながら
ゆっくり、1歩ずつ
私との距離を詰めてくる。
いや…どっちって…
ここは小説的には絶対後者なんだよ!
でも…
「わ、私は…!」
とりあえず、五十嵐陸の
歩みを止めるために一言発する。
私の言葉の続きを聞こうと
思った通り立ち止まる五十嵐陸。
「こ、ここじゃなんなので
席に行ってお話しませんか…?」
そう、忘れかけていたが
ここはまだケーキのショーケースの前。
いくら他にお客さんがいないからとはいえ
こんな場所でする話ではない。
その事に五十嵐陸も気付いたのか
「そうだね、なんかごめんね?」
と、アイドルモードの彼に戻り
席に移動した。



