ボケーっと彼の顔を眺めてしまっていると
またバチっと目が合ってしまった。


「どうかした？」


「いえ、ただかっこいいなと。」


本当に綺麗な顔をしている。


目は切れ長なのにパッチリしていて
柔らかい印象だし、
まつ毛は長いし、鼻はスッと通っていて
唇は薄めのピンク色。
毛穴なんて全く見えない白い肌に
明るめの茶色の髪色に緩くかけられたパーマ。


どこから見られても完璧な顔。


「…っあ、ありがとう。」


？？？


「顔、赤いですけど暑いですか？」


「ううん、大丈夫。」


どうしたんだろう。
口元を手の甲で覆って
顔を隠すようにした。


私、なんか変なことでも言ったかな？