「じゃあ、今日はこれで終わりなんだけど
私まだ仕事あって送ってあげられないんだよ…。
タクシー呼ぶから、一人で帰れる?」
大丈夫です、
そう言おうとした時
「ヒメユリちゃん。」
後ろから誰かに呼ばれた。
「はい。」
振り返ればそこにいたのは五十嵐陸。
「何も予定ないなら
この後、俺に付き合ってくれない?
役のことで相談があるんだ。」
役の相談…?
「それって私にですか?」
「そう、ヒメユリちゃんの
”三浦遥稀”のイメージが詳しく知りたいんだ。」
この言葉にまた感動がドッと押し寄せてきた。
もちろんお仕事だからなんだろうけど
私の作品とこんなに真剣に
向き合ってくれようとしてることが
嬉しかった。



