「僕のお願いより、誰か分かんない様な奴のお願いの方が大事?」
我ながら、嫌な質問してるなと思った。
けど、
「そんなの、貴方の方が大事に決まってる。」
あまりにもはっきり言い切るから、少しびっくりしてしまった。
「何でびっくりしてるの?私が大好きなのは貴方なのに。」
そんな僕を見て小さく笑う彼女。
やっぱり彼女の方が一枚上手で、少し悔しい。
「じゃあ、僕のお願い聞いて?それ保存して、パソコン閉じて、僕と一緒に寝よ?」
「あ、でも、」
まだ渋る様だったから、僕が強制的に閉じさせると、やっと諦めた。
