「じゃあ明日しよ?僕も出来ることあったら手伝うから。」
「でも、必要なものだから早く完成させてあげたいの。」
"完成させてあげたいの"?
もしかして、
「ねぇ、また他人の頼み事を安請け合いしたでしょ。」
優しくて世話焼きで、困っている人を放っておけない彼女は、いつも他人の仕事を持ち帰ってくる。
「んー……、ごめんねぇ……。」
視線は画面に向いていて、止める気はないらしい。
頑張る彼女が心配で心配で、あと大好きな彼女に放っておかれるのが寂しくて、
「そんなに仕事が大事?」
少し強い口調になってしまえば、彼女がやっと手を止めて振り向く。
