「ねぇ、まだ寝ないの?」


日付が変わるまであと30分。
未だにパソコン作業を続ける彼女の背中に問いかけると、


「うーん……、もう少し……。」


画面を見ながら呟く彼女。
この返事を聞いたのはもう3回目だ。


「明日も早いよ?続きは明日にしよ?」
「んー……、でもね、早く終わらせなきゃいけないの。」
「明日までに終わらせないとダメなやつ?」


そんなはずはない。
彼女はいつも計画的にコツコツ進めるタイプだから。
昨日だって、締切の1週間も前に資料を完成させて喜んでいた。


「違うよー。」


やっぱり。