ドクン――――

心が大きく揺れた。

ありがとって・・・。

勇大くんは冷静なふりをしていたつもりかもだけど、

私、見たよ。

勇大くん、

少し頬が染まって照れてた。

照れくさそうに、

ありがとって。

嬉しい。

嬉しい。

私の方がお礼を言いたいぐらい嬉しい!!

「勇大くん、渡したいものがあるの!!」

『別にいらねぇよ』

断られたけど、

でも今日は誕生日だもんッ!!!

「せっかくの誕生日だもん!渡したい!」

私は無理やり勇大くんの胸に、

可愛くラッピングされた箱を押しつけた。