運命の赤い糸

『じゃぁいってらっしゃいお姫様。』

私はヘルメットを賢兄に渡した。

「いってくるわ。庶民ごくろう☆」

『勇大くんの事頑張れよな。』

うん。

頑張るよ。

私はニコと微笑み返してから走った。

遅刻だ、遅刻だァ!!!

「ん!?」

見つけちゃった♪

え?

何をかって??

エヘヘ~♪

もちろんッ勇大くん!!

でも何でいるんだろ??

「勇大く~ん!オッハ~☆」

勇大くんはめいわくそうに振り向いた。

『何?何か用?』

あいからわずクールだなァ。

「お弁当いる??」

『バカ?いらねぇよ。彩のまずい飯なんて。』

ガーーーーン!!!

「でもでもッ!!練習したんだからねッ!」

『あっそ。じゃぁ急いでるから。』

ん??

急いでる?

もっもしかして☆

「勇大くんも遅刻!?」