「……好き? きみが? 私を?」
「……っ、好きだ、」
「そうなんだ。初めて聞いた」
「……っ……つき、あってんだから、好きに決まってんだろ」
「……いや、便利だからだと思ってた」
「は? なん、」
「ほら。ご飯作るの私だったし、性欲処理も出来るし、ね」
「は、ちょ、待てって。飯は、だって、優美の飯……旨いから、普通に、食いたかっただけで、」
「……」
「性欲、処理、って……なぁ、好きなら、触れたくなる、だろ?」
「……程度に、よるんじゃない?」
「……」
「……まぁそもそもそんなに、一緒にいる時間って、なかったしね」
「……そ、れは、」
「分かってるよ。お店、持つの夢だったもんね。頑張ってたの知ってるし、邪魔にはなりたくなかったから、別に、会えないのとか、我慢出来たけど、」
「……」
「……開店祝いは、一緒にさせてくれると思ってた」
「……ちが、それは、理由が、」
「今までにも、約束をキャンセルされること結構あったけど、一区切りついたし、きみが、行こう、って言ってくれたから、すごくね、嬉しかった」
「……」
「まぁ、きみの友達に、負けたけど」
「っち、ちが、」
「違わないよ。実際きみは、友達との約束を優先したでしょう? めんどくさいとまで言われたし……それが、答えだよ」
「違ぇ! 俺は……っ」
「……俺は? 何?」