「で?」
自分でも不機嫌さを感じる声で、萌夏に問いただす。
萌夏に対して恋愛感情がある訳ではないが、共に暮らす時間は快適だったし、何よりも萌夏のことを信頼していた。
不器用で、まっすぐで、嘘をつかない人間だと思っていた。
しばらくの沈黙の後、
「本当はコンビニのバイトではなくて、クラブでホステスをしていました」
下を見ながら少しだけ緊張した様子の萌夏。
「何で嘘をついた?」
「それは」
「そんなに金が必要なのか?」
金にも物にも執着がないように見えたんだが。
「ごめんなさい。でも、早くお金を貯めて大学に戻りたいんです」
「大学に戻るって、お前・・・」
本当に、萌夏の行動には驚かされるばかりだ。
せっかく住む所も生活費にも困らない生活を送っているのに、なんでわざわざ休学する必要があったんだ。素直に甘えていればいいじゃないか。
遥にはどうしても理解できなかった。
「ちゃんと、目を見て話せ」
怒りを隠すこともなく強引に顔を上げさせた。
自分でも不機嫌さを感じる声で、萌夏に問いただす。
萌夏に対して恋愛感情がある訳ではないが、共に暮らす時間は快適だったし、何よりも萌夏のことを信頼していた。
不器用で、まっすぐで、嘘をつかない人間だと思っていた。
しばらくの沈黙の後、
「本当はコンビニのバイトではなくて、クラブでホステスをしていました」
下を見ながら少しだけ緊張した様子の萌夏。
「何で嘘をついた?」
「それは」
「そんなに金が必要なのか?」
金にも物にも執着がないように見えたんだが。
「ごめんなさい。でも、早くお金を貯めて大学に戻りたいんです」
「大学に戻るって、お前・・・」
本当に、萌夏の行動には驚かされるばかりだ。
せっかく住む所も生活費にも困らない生活を送っているのに、なんでわざわざ休学する必要があったんだ。素直に甘えていればいいじゃないか。
遥にはどうしても理解できなかった。
「ちゃんと、目を見て話せ」
怒りを隠すこともなく強引に顔を上げさせた。