確かにこの間も高そうなアクセサリーやバッグを持っていた気がする。
あれも全て郁也さんがプレゼントした物だろうか。
「それより、いつ出発するんですか」
「行き先がまだ決まっていない。俺は今日、お前に何か買ってやる予定だったんだ」
頑固な人だな……要らないと言っているのに。
思わずため息を吐きそうになったけれど、その時ふと欲しい物が思い浮かんだ。
「郁也さん、やっぱり欲しい物がありました」
私がそう伝えると、心なしか彼は嬉しそうな顔をして、「それは何だ」と尋ねてきた。
私は欲しい物を答えた後、郁也さんの運転でやってきたのは家から一番近いショッピングモールだった。
「これがお前の欲しい物なのか……?」
「はい、そうです!いくつか欲しい物があって……」
私は郁也さんを連れて調理器具を販売しているお店にやってきた。
必要最低限の調理器具はすでに互いの親が準備してくれていたけれど、私はそれ以外にも欲しい器具がいくつかあったのだ。
いつか機会があれば買いに行こうと思っていたため、まさに今である。
「これはお前へのプレゼントになるのか?」
「もちろんです!なくても料理はできるので、まさに欲しい物じゃないですか!」
早速欲しい器具を探す。
木べらに始まり、すりおろし器や鍋つかみなど、思った以上に欲しい物が自分にはあったのだ。



