望まない結婚なので、3年以内に離婚しましょう。



 今日はランチを意識して、ミートパスタにガーリックトースト、コールスローサラダにキャベツとベーコンのコンソメスープといったメニューにした。

 私のお母さんも京子さんも美味しいと喜んでくれたから良かった。


「二人とも、仲良く暮らせてる?」

 ご飯中、ついに二人の中を探る質問が投げかけられた。


「はい。最初は戸惑いも大きかったのですが、互いに支え合いながら毎日を過ごせています」


 支え合うどころか、顔も合わせない日々が続いているけれど。


「そう〜。それなら良かった!」

「支え合いながらって……本当に朱莉、料理とか洗濯とか掃除とか、ちゃんと家事やってるの?郁也さんに任せてない?」


 私が全部やってるに決まってるじゃない!とお母さんに向かって叫びたかったけれど、ここはグッと我慢する。

 もちろんだよと笑顔で答えようとしたけれど、その前に郁也さんが話していた。


「お恥ずかしながら、家事は全て朱莉さんに任せてしまってます。毎朝俺より早く起きて朝食の準備やお弁当を作り、大学やアルバイトがある日も夕食の準備もされていて、本当に感謝してもしきれません」

「あらやだ、そうだったの?朱莉、頑張ってるのね。疑ってごめんなさい」

「あ、いや……私は、大丈夫」


 まさか郁也さんが、私への感謝の気持ちを言葉にするとは思わなかった。

 親を安心させるための嘘かもしれないけれど……驚きのあまり、歯切れの悪い返しをしてしまった。