君は光り輝く太陽になる。

「春斗に会わせることは出来ません。ごめんなさい。」
「どうして、春斗は私とそこまで会いたくないの?」
「決断ですよ。春斗なりに凪咲先輩のことを思ってした、決断です。」
「決断?」
私のために何を決めなきゃいけないの?
勝手にひとりで春斗が決めないといけないことなの?
「アイツには今戦わないといけないものがあるんです。それに勝てれば、アイツは凪咲先輩の前に現れるでしょう。」
唄くんは淡々と話していた。
「その戦いに負けてしまったら?」
「、、、、、会うことは、できません。」
「、、、っ、、、」
「勝てるの?春斗はその戦いに勝てるの?」
「、、、、、」
「ねぇ!」
唄くんは涙目でもうこれ以上問い詰めることは出来なかった。
「、、一つだけ春斗に思いを伝えられる方法があります。」
長い沈黙のあと唄くんが言った。
「何?」
「俺今日アイツのところに会いに行く予定なんです。それで凪咲先輩が今思ってることを手紙で渡しませんか?俺が春斗に届けます。」
「手紙?」
「はい。春斗は会いたくないとは言ってるけど、話したくないとは言っていませんよね?
なら、手紙ならあいつも読んでくれるし、返事も返してくれるがしれないですよ?」
「いいね!やる。」
春斗に思いを伝えられるなら、どんな手段だって構わない。それで春斗に思いが伝わるなら、なんだって。
「じゃあ今日の放課後までに手紙を書いといて貰えますか?放課後教室まで取りに行きます。何組ですか?」
「2組だよ。ありがとう。それじゃ」
これで春斗に伝えられる。