ほんとに誰にでも気安く話しかけて甘い声で笑って。お兄の代わりだなんてどの口が言ってるの。・・・来るんじゃなかった馬鹿馬鹿しい。
さっきの騒ぎで残りを台無しにした二杯目の代わりに、バーテン君が黙って置いてくれたブルー・ムーンに口を付ける。
なにが仕事ほっぽり出して来た、よ。なにがこっちのが大事、よ。やっぱり口先だけなんじゃない、嘘つき・・・!
胸の真ん中でほとばしった感情。自分に驚いて固まった。・・・・・・なに今の。なに考えてるの・・・あたし。
本気じゃないのが口惜しいの・・・?
本気で言ってほしかったの・・・?
それじゃまるで。
「梓?どうかした?」
秋生ちゃんの声に頭より体が先に反応した。顔を伏せ、弾かれるようにスツールから降り立つ。
「ちょっとお手洗い・・・っ」
さっきの騒ぎで残りを台無しにした二杯目の代わりに、バーテン君が黙って置いてくれたブルー・ムーンに口を付ける。
なにが仕事ほっぽり出して来た、よ。なにがこっちのが大事、よ。やっぱり口先だけなんじゃない、嘘つき・・・!
胸の真ん中でほとばしった感情。自分に驚いて固まった。・・・・・・なに今の。なに考えてるの・・・あたし。
本気じゃないのが口惜しいの・・・?
本気で言ってほしかったの・・・?
それじゃまるで。
「梓?どうかした?」
秋生ちゃんの声に頭より体が先に反応した。顔を伏せ、弾かれるようにスツールから降り立つ。
「ちょっとお手洗い・・・っ」



