「空気読んでさぁ、ホラ乾パーイ!!」
横からいきなり、白いワイシャツの腕がステムに添えてたあたしの指ごと掴んだ。下卑た笑い方で無理やり自分のグラスを合わせようとしてる。
「ッッ、離してったら!!」
沸点を突破した生理的嫌悪と拒絶反応。渾身の力で振り払おうとした瞬間、別方向から加わった反動と一緒に、気色悪い感触は引き剥されてた。
「オレの赤ずきんちゃんに何してんの?」
思ってもなかった低く歌うような声音。脅かされて心臓が飛び跳ねた勢いのまま振り仰ぐ。
いつの間にか真後ろに柳さんが。髪を乱れなく撫でつけた三つ揃い姿で薄笑いを滲ませながら。
「さっさと退かないとポッキリ折っちゃうよ?」
「ちっ、ちょ、待・・・ッ」
「今夜は気分イイから見逃してやってもいいかなぁ。オレが『5』数えるうちに出てく?それとも」
「かっ、帰る、帰るんでッ・・・!!」
横からいきなり、白いワイシャツの腕がステムに添えてたあたしの指ごと掴んだ。下卑た笑い方で無理やり自分のグラスを合わせようとしてる。
「ッッ、離してったら!!」
沸点を突破した生理的嫌悪と拒絶反応。渾身の力で振り払おうとした瞬間、別方向から加わった反動と一緒に、気色悪い感触は引き剥されてた。
「オレの赤ずきんちゃんに何してんの?」
思ってもなかった低く歌うような声音。脅かされて心臓が飛び跳ねた勢いのまま振り仰ぐ。
いつの間にか真後ろに柳さんが。髪を乱れなく撫でつけた三つ揃い姿で薄笑いを滲ませながら。
「さっさと退かないとポッキリ折っちゃうよ?」
「ちっ、ちょ、待・・・ッ」
「今夜は気分イイから見逃してやってもいいかなぁ。オレが『5』数えるうちに出てく?それとも」
「かっ、帰る、帰るんでッ・・・!!」



