「ちょ・・・ッ、返してください!あたしのスマホっ」
「ツレのお兄さんから飲み代受け取っちゃったしね。その分付き合ってくれるまでの人質?」
「ふざけないでっ」
腕を伸ばしたのに届きそうで届かない。睨めつけても楽しそうに躱される。
「ふざけてないよー。梓ちゃんが来てくれて浮かれてるだけ」
軽薄な空気に掻き消えたけど。一瞬目が合って。・・・なんか。なんだろう。
「さっきの彼、お見合い相手?」
「柳さんには関係ありません」
「どっかのおエライ先生の差し金かナ?」
「・・・・・・それがなにか」
「淳人が断らなかったんだーと思って」
「不意打ちだったからしょうがなくです」
返す気は微塵もなさそうで、半分ヤケクソにグラスの脚を掴み、バレンシアを喉に流し込んだ。
「ツレのお兄さんから飲み代受け取っちゃったしね。その分付き合ってくれるまでの人質?」
「ふざけないでっ」
腕を伸ばしたのに届きそうで届かない。睨めつけても楽しそうに躱される。
「ふざけてないよー。梓ちゃんが来てくれて浮かれてるだけ」
軽薄な空気に掻き消えたけど。一瞬目が合って。・・・なんか。なんだろう。
「さっきの彼、お見合い相手?」
「柳さんには関係ありません」
「どっかのおエライ先生の差し金かナ?」
「・・・・・・それがなにか」
「淳人が断らなかったんだーと思って」
「不意打ちだったからしょうがなくです」
返す気は微塵もなさそうで、半分ヤケクソにグラスの脚を掴み、バレンシアを喉に流し込んだ。



