ほろ酔いの気怠さを引き摺りソファに投げ出した躰。留守にしたのはたったの三日。・・・なのに一週間もここを空けてたみたい。

三日会ってないだけで。一ヶ月も顔を見てないくらい隆二が恋しい、寂しい。足りない、欠けてる、埋まらない。

たとえお兄がいてくれたとしたって。誰も隆二の代わりになんないのを思い知らされる、こんなにも。

隆二がどこにもいなくなったら、あたしはどうなるの・・・!

つい暗い方へと滑り落ちそうになる気持ちを懸命に引っ張り上げ、仰向けになる。天井に灯った仄明るいダウンライトを見つめ。

ダイジョウブ。

呪文を唱える。
絶対に解けないよう繰り返し。
繰り返し上書きしながら寝落ちた。

泣き腫らさずに済んだ。
・・・隆二の温もりに慰めてもらえない一人ぼっちの夜に、苛まれもしないで。