慌てて借りたスマホの向こうから、彼女の呆れ声が弾けた途端。何だかほっとして笑っちゃった自分。
『どこの世界に妹を軟禁する兄がいるってのよー?!』
「ごめんね秋生ちゃん、心配させて」
『陽人の車に乗ってるってことは、梓はちゃあんと自分で覚悟決めたんだよねぇぇ?』
テーブルを指で小突きながら目が据わってそうな顔を思い浮かべ、しっかり頷く。
『で?なんでヤナギさんが梓をほったらかしてるのか、説明してもらおっかー?』
「隆二は悪くないの、あたしが」
お父さんとのやり取りも、自分が迷って隆二を追えなかったことも話した。運転席と助手席の二人も黙って聞いてたと思う。
余計な口を挟まず聞いてくれた秋生ちゃんは、最後に盛大な溜息を漏らした。
『あたしはね?ヤナギさんがどんな男だろうと、梓が惚れたってのが一番大事なわけ』
『どこの世界に妹を軟禁する兄がいるってのよー?!』
「ごめんね秋生ちゃん、心配させて」
『陽人の車に乗ってるってことは、梓はちゃあんと自分で覚悟決めたんだよねぇぇ?』
テーブルを指で小突きながら目が据わってそうな顔を思い浮かべ、しっかり頷く。
『で?なんでヤナギさんが梓をほったらかしてるのか、説明してもらおっかー?』
「隆二は悪くないの、あたしが」
お父さんとのやり取りも、自分が迷って隆二を追えなかったことも話した。運転席と助手席の二人も黙って聞いてたと思う。
余計な口を挟まず聞いてくれた秋生ちゃんは、最後に盛大な溜息を漏らした。
『あたしはね?ヤナギさんがどんな男だろうと、梓が惚れたってのが一番大事なわけ』



