スイレン ~水恋~

物理的に引き離せば、隆二の気持ちが冷める?そういう男だって突きつけたい?見えてるものも見えてないものも、所詮まやかしだって。

「お兄は酷いわよね。こんなお洒落な鳥カゴ用意して、嫌いになんかさせてくれないし。ほんと・・・酷いんだから」

ふっと息を吐く。肩から力を抜くように。

「でもあたしは変わんないわ。もし未来を知ってたとしても隆二といたいの。あとで後悔するのだけは死んでもイヤ。大人しく引きこもってるつもりないから!」

はっきり宣戦布告してホットサンドを胃の中に収めきる。腹が減ってはナントカ。食べ終わったら“散歩”でもして、少しは情報収集しなきゃ。

あたしは気を入れ直すと、ガラスの小鉢で出されたブルーベリーヨーグルトをスプーンで掬った。