「・・・ッ、だめ、も・・・っ、隆二、ってば・・・ぁ」

「なに?・・・もっと?」

「や・・・そこ、むり・・・っ・・・」

「そんなコトないよ、ちゃんと悦んでる」

ベッドを出ようとするたび飽きずに弄ばれて。太陽もきっと真上くらいまで昇りきってる。

「ほら・・・ね?」

今夜はあたしの誕生会で実家(うち)に帰るから。それなりに心の準備とか準備とか準備が必要なのに。

理性が根こそぎ流れてく、脳ごとハチミツ漬けにされてく。隆二は甘さを足してあたしのナカをどんどん溶かす。

このまま溶けきって、カタチもなくなるくらい隆二と混ざり合ったら。誰も引き離せない、お兄も志田も。掻き回され、白く灼きつく意識の端を閃光のように突き抜けた欲望。・・・願望。