志田との会話を問い詰められるでもなく。一線を引かれて無関心・・・とも違う。理由だとか関係なく全部を抱擁されてるみたいな。

ベッドのスプリングを軋ませ、あたしをよがらせることに没頭する隆二は、手に入れた玩具(おもちゃ)に夢中な少年(コドモ)にも思えたり。

女に惚れてる眼じゃない。志田の言葉が頭の隅っこでゆらゆら揺れた。次第に激しく突き上げられ、掻き回されてどっかに弾け飛んでった。

だったら頭から丸飲みにされるこの熱量は。
なんて呼ぶのかダレカ教えて。






“あたしが好き?”

一度も訊かなかった。

要らない気がした。

嘘がないのなら。