それから、2日がたった。
今日は、流星学園の入学式、なんだけど……
「これ、すっごい!」
私の視線の先は、一昨日、颯太からもらったウィッグと、カラコン。
昨日もつけてみたんだけど、ほんっとすごくて。もう私って分からないと思う!!
そう思いながら、入学式の準備をすませる。
流星学園の制服は、ブレザーで、女子はズボンとスカートどちらか選べるらしい。私は動きやすいし、ズボンが良かったんだけど……
『ええ!女子でズボン履く人、いないから!せっかく変装するのに、制服で目立っちゃ意味ないじゃん!』
と、颯太に言われてしまったので、スカートになりました。
鏡を見ると、鎖骨あたりまである黒髪に、黒い瞳。流星の制服に身を包んだ女の子。
うん。これなら地味過ぎない、普通のJKだよね!
そのあと、私は仏壇の前にいく。
そこには……笑っている男の人と、女の人の写真。私の両親だ。
「お父さん。お母さん。しばらく、会えなくなるね。……いってきます。」
そういって、私は自宅を後にした。
