入学式から2日程たった、ある日の放課後、私は屋上にむかってあるいていた。
いや、正確には屋上まで誘導されていた。
足音がコツコツと廊下に響く。
何でこうなった?
私は今の状況を整理しながら、結論をだす。
――つけられている。
しかもこれ、はじめてじゃないんですよね。
この人達、何回撒かれればすむんだろう。
そもそも、ここ一応学園内なんですけど!私悪いことしてないし!
私みたいな見た目が地味で、鈍そうな女子生徒をねらう不良って、いますか普通!(ここにいるんだけれども(汗))
殴らなきゃ気がすまないのか、不良は。
じゃあ、殴ってあげよ!
私は考えながらも、屋上につくと、ドアの影にかくれ、むかえうつ姿勢なる。
おそらく、服装からして喧嘩するつもりだし。(ホント、なんで私っていいたいけど!)
この姿でも、普段の半分程くらいなら、戦うことができる。
……3・2・1、GO
不良がでてくると同時に、首に手刀をうちこむ。
そのまま、ドサッと崩れおちそうになったところをキャッチし、地面に横たわらせる。
よしっ完了。
不良の顔と名前を記憶する。
けど、何で私をねらったんだろう。
1人たおして、気がゆるんでいたからか、後ろからの気配にきずかなかった。
