恐怖ダウンロード

懸命に前に進む。


損失から逃れるために。


前方に横断歩道が見えてきた。


幸いにも青信号で、すぐに渡れそうだ。


あたしは少し歩みを早める。


「無理しちゃダメだよ」


夢に言われてもあたしは足を止めなかった。


ひねったほうの足を引きずり、横断歩道を渡る。


真ん中くらいまで歩いてきたところで、青信号は点滅に切り替わった。


早くしなきゃ!


焦る気持ちにせかされて足を前に出す。


その時だった。


ひねった足首に激痛が走り、うずくまってしまった。


焦るあまり、体重のかけ方を間違えてしまった。


「靖子!」


夢がどうにかあたしの体を支えて、横断歩道を渡り切ろうとする。


しかし、信号機はすでに赤いになっていた。