恐怖ダウンロード

それから朝まで、あたしは一睡もできなかった。


スマホを片手に持ったまま、呆然として座りこんでいたのだ。


「靖子、夢ちゃんが迎えに来たわよ」


一階からお母さんの声が聞こえてハッと我に返った。


夢が迎えに?


そんな約束していただろうか?


混乱しながら立ち上がると、まだパジャマ姿のままでいたことに気がついた。


「靖子、起きてるの?」


ノックもなくドアが開けられて、お母さんが呆れた顔をのぞかせる。


「ちょっと、まだ着替えもできてないの? 夢ちゃんと約束してたなら、早くしなさい」


「わかってる」


あたしは早口で返事をして、すぐに着替えを始めたのだった。