恐怖ダウンロード

☆☆☆

気分が軽くなったこの日はグッスリと眠ることができた。


自分でも気がつかないうちに、想像以上に自分の心に負担がかかっていたのだとわかった。


とても心地いい夢を見ていて、そのまま気持ちのいい朝を迎えるはずだった。


それなのに……。


夢をつんざくようなバイブ音が聞こえてきて、あたしは強制的に現実の世界へと引きずりだされていた。


目を開けると暗闇が広がっている。


窓の外は真っ暗で、サイドテーブルの時計を確認すると夜中の2時だとわかった。


同じサイドテーブルに置いてあった、真新しいスマホが光っている。


こんな時間になに……?


眠い目をこすってスマホに手を伸ばす。


画面を確認したとき、一体なにが表示されているのかすぐには理解できなかった。


『恐怖アプリ』


赤文字のタイトルを見た瞬間、一瞬にして眠気は吹き飛んだ。


スマホを握り締めてベッドに上半身を起こす。


「なんで……?」


何度も目をこすり、まばたきを繰り返してみても、その文字は消えない。


次第に呼吸が荒くなっていくのを感じ始めた。


スマホを持つ手にじっとりと汗がにじんでくる。


このスマホにアプリが入っているわけがない。


あのアプリは普通にはダウンロードされないはずなんだから!


それなのに、画面上には確かに『恐怖アプリ』の文字が出ているのだ。