恐怖ダウンロード

先生の親戚かなにかだろうか?


「口田の様子を見に来たんだが……」


先生はそこまで言って口を閉じた。


重たい空気が周囲を包み込む。


なにも言わない先生になんとなく事態が飲み込めてきた。


あたしは先生の後ろに立っている2人の男女へ視線を向けた。


「もしかして、靖のご両親ですか?」


緊張した声色で尋ねると、先生は頷いた。


ハッと息をのんで夢と目を見かわせた。


「もしかして靖は……」


そこまで言って言葉を切ると、先生は神妙な面持ちで頷いたのだ。


「残念だけど、助からなかった」


あたしは靖が落下した地面を思い出していた。


折れ曲がった足。


ジワジワ流れ出る血。


もしかしたらこのまま助からないかもしれないと、どこかで感じていた。


「そうですか……」


両親がいる手前下手なことは言えずに黙りこむ。


気まずい雰囲気に包みこまれた時、エレベーターが1階に到着した。