恐怖ダウンロード

愛子が入院しているのはこの辺では一番大きな総合病院だった。


院内は病院っぽさがなく、1階にはコンビニやカフェ、美容院に本屋にアパレルの小さな店。


中庭には噴水。


そして屋上には日本庭園が広がっている。


ちょっとした暇つぶしならできるような場所になっている。


すべて、重い病気やけ怪我で入院している患者のためらしい。


「こんな場所ならデートだってできるよね」


広い中庭を見て夢がため息交じりに言う。


あたしは頷く。


夢と時々行く近所の公園よりもよほど奇麗で手入れが行き届いている。


それから受付で愛子の病室を確認してあたしたちは4階の外科病棟へと向かった。


エレベーターが下りてくるのを待っていた時だった。


「お前たち」


と、後ろから声をかけられて振り向くと、そこには担任の先生が立っていた。


「先生、どうしてここにいるんですか?」


驚いて聞いた時、先生の後ろに泣いている男女がいることに気がついた。


2人ともあたしの両親と同年代くらいに見える。