恐怖ダウンロード

陸が美紀をあんな風に扱ったことなんて今までなかった。


そのくらい、陸の精神状態は追い詰められているんだろう。


「なんだよ。本当のことを言っただけだろ」


陸は今手を怪我している。


そのためか、男子生徒たちはニヤついた笑みを消そうとはしなかった。


クラスカーストはすでに崩壊している。


「俺たちがなにしたってんだよ」


「覚えてないのか? こいつ、記憶力までイカれてるな」


そう言うと、クラス中に笑い声が蔓延していく。


陸の顔がみるみる真っ赤に染まっていき、血管が浮き出ていくのを見た。


「ふざけんなよ!」


陸が相手の机をなぎ倒し、左手で胸倉を掴んだ。


「陸やめて!」


美紀が叫んで止めに入るが、その体は他の生徒によって突き飛ばされていた。


普段の不満が爆発したかのように、複数の生徒たちが陸へ襲いかかっていた。


陸の強行を止めるため、次々とその体にのしかかっていく。


「なにすんだ!」


陸が悲鳴を上げても、誰もそれを止めようとはしなかった。


陸は床にねじ伏せられて、その上に何人もの生徒たちが乗っていく。