恐怖ダウンロード

それはまるで世界が変わったような感覚すらした。


どんな時でも4人に怯え、会話するのも小声で警戒してきたのだから、ここまで変化すると別世界だ。


時々美紀と陸へ視線を向けると、2人は黙ってご飯を食べていた。


机をくっつけることもなく、1人ずつ別々に食べている。


一緒にいることで更なる禍が降りかかってくるのではないかと、懸念しているのかもしれない。


「今日は陸と美紀の分しか見られなくて残念だね」


トイレに入ったとき、夢がそう声をかけてきた。


「本当だね。せっかく4人全員に復讐できるのに、見れないもはつまんないもんね」


あたしは鏡の前で唇にグロスを塗って返事をした。


鏡の中の自分はすごく血色がよくて、表情も明るい。


アプリを手に入れる前とは大違いだ。


隣りに立つ夢だってそうだ。


できるだけ目立たないようにするため、自然と猫背になっていた。


でも今は背筋が伸びてスタイルがよく見える。


あたしたちの人生は間違いなく大きく変わろうとしている。