無気力なあざといくんは真面目ちゃんを離してくれない。


そう思っていたのにーー。



「あー、やっぱり凛李まだいたー!」



私のことを指差しながら教室に入ってきたのは、もう制服に着替えてしまった瑠月。

私は2日間にわたる人の多さや、慣れないメイクや格好、さらには精神的にもかなり疲れてしまった。

そんな私とは正反対の元気がありふれている様子の瑠月。


……そんな瑠月の後ろに続いて、瑠月の彼氏の刀夜くん、一条くん、日下部くんが入ってきた。

このメンバーがそろったということは……。

私の予想通り、両手をズボンのポケットに入れていかにもだるそうな善が最後に登場した。



善のことを避けていたのに、まさかこんなに早く会っちゃうとは……。



「ねえねえ、峰本さんと柊木くんは結局どうなったの?凛李の気持ちは伝えられた?」



瑠月は私にしか聞こえないように私の耳元で小声で話す。

私も手で自分の口を覆いながら瑠月の耳元に顔を近づけた。



「どうなったのかわからない。私の気持ちも言えなかった」



そう言う私に、哀れんだ視線を送る瑠月。

優しく肩をポンポンとしてくれた。