無気力なあざといくんは真面目ちゃんを離してくれない。


そもそも善は私を心配してくれてたんだよね。

さっきのことはびっくりしたけど、それは私の危機感がなさすぎるからで……善なりに教えてくれたんだ。

男の人の力があんなに強いんだって、はじめて知った……。

なにもなかったからよかったけど、これが善じゃなかったらって考えるとゾッとする。


ーーあれ?

けど、善だったらいいって思うってことは……やっぱり私にとって善は特別な存在なのかな。


私はカーテンを開け、後ろのロッカーに背中をつけて床に座っている善のそばに寄った。

善は腕を組み、目をつぶっている。



「……ジャージ、ありがとう」

「うん」



ちゃんとオオカミ男の格好をして文化祭に参加していて意外だなぁと思っていたけど、めんどくさがりやな善にとってはもうそろそろ限界なのかもしれない。

私は善の隣に座った。



「……あの写真、よく私だって気づいたね」