無気力なあざといくんは真面目ちゃんを離してくれない。


冬期講習最終日ーー私は悩んでいた。

通った塾が私にはとても合っていたので、正直これからも続けたいと思った。
お母さんもお父さんも冬期講習が始まる前から「凛李が塾に通いたいというなら通ってもいいよ」と言ってくれていたので、本来なら既に決まっているはずなのだが……。

問題は秦くんだ。
元々この塾に通っていたわけではないらしいし、私と同じように続けるとは限らないけど……通うことになる可能性は十分にある。



「という感じなんだけど……善はどう思う?」



モヤモヤしたままで1人では結論を出せそうになかったので、正直に善に相談をしてみた。
秦くんともしかしたら週に3回は顔を合わせるようになるかもしれない。

たぶん、善は反対する。
私はそれならそれで、ほかの塾を探そうと思っていた。



「凛李が決めたなら俺は反対しない」



でも、返ってきた言葉は予想を反するものだった。