ーー正月休みが明け、冬期講習後半がはじまった。
相変わらず秦くんはしつこく私につきまとって、私もめげずに秦くんを無視した。
しかし、1つだけ変化があるとするならば……。
勉強のことでは話すようになった。
どんなにきらいでも、秦くんが秀才なのには変わりない。
わからないところがあるときは先生に聞けばいいのだけれど、教室には私以外にも生徒がたくさんいるわけで……毎回質問ができるわけではない。
1番前の席をとれれば有利なのだが、みんなも考えることは同じ。
押しに弱い私が、1番前の席をとれたのは結局最初の日だけだった……。
そうなると、必ずとなりにいる秦くんに聞かざるを得ない。
わからないところがあるままではその先に進めなくなってしまう。
必要最低限の会話だからしかたない。
話したくて話しているわけではないということ。
ここが重要だ。



