無気力なあざといくんは真面目ちゃんを離してくれない。


あぁ……どうしよう……。
こんなに誰かに優しくしてもらったことがないから、簡単に涙がこぼれおちてしまいそうだ。

勉強や進路のことはお母さんやお父さんに相談したことがあるけど、人間関係や自分については相談したことがない。
そんなことで悩んでるの? と思われそうで言えなかった。
1人で悩んで解決してきたから、これからもそうするものだと思っていた。

自分で勝手に心の扉にカギをつけていたんだ。


なのに、善はそのカギを見つけて扉を簡単に開けた。
私が必死に隠してきた弱い部分を……見つけた。
見つけてくれたのだ。

今まで1人で抱えていたものを、今度は善もいっしょに持ってくれる。
それだけで私の心はどれだけ救われるだろう。


善が辛いときは、私が助けてあげたい。
その重荷を、私もいっしょに持ちたい……。