善と2人で向かい合って夜ご飯を食べ、善の好物がオムライスだということを知った。
善はめずらしく頬を緩ませながらオムライスをあっという間に完食。

美味しそうに幸せそうに食べるその姿があまりにもかわいくて……またオムライスを作ってあげたくなった。

私が洗い物をしていると、善はソファで寝てしまった。
洗い終わった私はその姿を見ようと善に近づきーー視界に入ったのがあまりにもきれいな寝顔だったため、思わず息をのんだ。


美形とは善のことをいうんだろう。
鼻筋がとおっていて、唇はうすくどんなときも輝いていて羨ましい。

私はソファの前に座り、善の寝顔をジッと見つめる。


キス……したい……。


頭の中が空っぽになってしまったのだろうか。
善の薄い唇に触れたくて仕方なかった。

少しずつ顔を近づけていく私。
しかし、その瞬間善のまぶたがゆっくりと上がった。



「あ……」